2020年の海洋総生産は8兆10億元

　　自然資源部がこのほど発表した「2020年中国海洋経済統計公報」によれば、中国の2020年の全国海洋総生産（速報値）は前年比5.3%減の8兆10億元でした。国家海洋情報センターは同件について、「2020年の海洋経済総量はやや低下したが、海洋経済構造は最適化されつづけており、比較的高い強靭性が示された。海洋経済の質の高い発展傾向はさらに強固になった」と説明しました。

　　業界別では、中国の海洋総生産に占める割合が最大の海浜観光業が、2020年には新型コロナウイルス感染症による大きな打撃を受けました。観光地が閉鎖され、観光客が激減したことで、産業の付加価値が前年比で24.5%低下したことが、2020年の海洋経済全体の低下の主因の一つとなりました。一方で、海洋石油・ガス業、海洋漁業、海洋交通運輸業、海洋工事建設業などの海洋産業は急速に回復し、産業付加価値はプラス成長を実現しました。